国内ユーザー事例トップに 戻る


 今回は、鍛造用の金型作成を専門としたメーカー、有限会社原田鍛型製作所(茨城県坂東市)の原田専務取締役に訪問インタビューを行いました。
 同社は昭和54年の創業以来、自動車部品を中心に鍛造の金型設計と製作、またそれに絡んだ治具工具、ノックピンなどの製作も行っています。顧客の突然の要望にも不眠不休で工場稼動させて期日内で対応されたこともあり、取引先から高い信用を得ています。



 VX導入に至った経緯を教えてください

 2次元CADによる図面作成と倣い加工を主としていましたが、仕事を取り巻く時代の流れもあり3次元CAD導入を検討始めました。
 インターネットや商社のプライベートセミナーに参加して、1年ぐらい検討期間を重ねる中で、VXCADCAMに出会いました。
 仕事でお付き合いしている会社には、有名どころのミッドレンジCADを使用している会社もいくつかあり、そちらも検討しましたが、何社かデモンストレーションに来ていただく中で、真摯に対応して頂いたこと、金型に必要なサーフェス曲面を簡単に取り扱えたこと、CADCAM一体型であったこと、何よりも初めての3次元化ということで、サポート体制が良さそうだったことがVXCADCAMを導入したきっかけです。


 3次元業務は順調に立ち上がりましたか?

 本業の傍らで6月にソフトを購入してから、9月に機械を据付けて、12月にはフルにCADCAMを使用して金型を無事納品することができたので、順調だったのではないかと思います。
 同業者からモデリングは大変だと聞いて覚悟していましたが、最初は図面を見ても何から手をつけてよいか分からず、またパス出しに対する戸惑いもありましたが、マシンウェアさんのサポートのおかげで3次元業務を立ち上げることができました。
今では、最初に作成した加工パスを手直ししてもう一度出力したいぐらいです。

金型作成例1
モデリングしたデータを直に加工データへ変換



金型作成例2
荒型・仕上げ型も形状のコピー+オフセット処理で、効率的にモデリングを進める
原田専務とVX CAD
作成した加工データをそのまま加工機へ転送


実際に使用している工作機

 現在VXをどのように使われていますか?

 取引先から提供された2次元図面を元に製品形状をモデリングして、そこから金型を設計し、VXCAMで加工パスを作成して、事務所から工作機械に直接NCデータを転送して金型を作成しています。
 3次元データがIGESやParasolidで送られきた場合は、3次元データをVXのヒーリング機能で修正するところからスタートし、金型を作成し加工しています。
 弊社で扱っている金型は鍛造型なので、どうしても図面よりも金型現物の方が正解というものもあります。そういったものを除いたものは、全て設計から加工までVXで3次元処理できています。
 また、現在週に1か2つ金型を作成していますが、似たような形状を加工する際は、PC上でVXファイルをコピーして形状だけを入れ替え、加工パスを再計算して加工するといった電子データを再活用する恩恵も受けられるようになっています。


 実際に使ってみて変わったことはなんでしょうか?

 仕事をこなしていくスピードが格段に向上しました。倣い加工ですとどうしても作業員を付ける必要がありましたが、NC加工と自動工具交換により夜間の自動加工にも取り組めるようになりました。
 また、これまでは外注していた文字彫り加工に自社で取り組めるようになり、技術向上とコスト削減に繋がっています。
 また、業務を3次元化しているということで、取引先の信用も向上しました。


 今後はどういった使い方を考えておられますか?

 先程お話したとおり、金型の中で図面よりも実物の方が正解という金型もそれなりに残っているので、これらを全て3次元化したいと考えています。具体的には、実際の金型から3次元CADデータを作成するリバースエンジニアリングにも取り組みたいと考えています。

 VXには測定データから3次元データを作成する"点群処理機能"が標準で装備されています。是非ご活用下さい。


注:機密保持の関係で掲載不詳の写真にはカタログベースの画像を使用しました。

2010年6月取材

国内ユーザー事例トップに 戻る